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おしっこすると痛いのは性病?男女別に考えられる原因・症状・受診の目安を解説

おしっこすると痛いのは性病?男女別に考えられる原因・症状・受診の目安を解説 未分類

「おしっこをすると痛い」

「尿道がヒリヒリする」

といった症状があると、性病(性感染症)ではないかと不安になる方もいるでしょう。

排尿時の痛みは、クラミジアや淋菌感染症などの性感染症でみられることがあります。しかし、排尿痛があるからといって必ずしも性病とは限りません。

女性では膀胱炎、男性では尿道炎や前立腺炎などが原因となることがあり、尿路結石や性器周辺の炎症によって痛みを感じるケースもあります。

この記事では、おしっこをすると痛いときに考えられる原因を男女別に紹介し、性感染症を疑うポイントや検査方法、受診の目安について解説します。

おしっこすると痛い「排尿痛」とは?

排尿痛とは、尿を出すときに尿道や膀胱、性器周辺などに痛みや灼熱感を感じる症状です。

痛みの感じ方は人によって異なり、

  • ヒリヒリする
  • 尿がしみる
  • 焼けるように痛い
  • 尿道の出口が痛い
  • 排尿の終わりごろに下腹部が痛む

などと表現されることがあります。

排尿痛は性感染症だけにみられる症状ではありません。膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、尿路結石など、さまざまな病気で起こる可能性があります。

そのため、痛みの有無や痛む場所だけで原因を自己判断することはできません。

おしっこすると痛いのは性病の可能性もある?

排尿痛の原因のひとつとして性感染症が挙げられます。

特に考えられるのは、

  • 性器クラミジア感染症
  • 淋菌感染症(淋病)
  • マイコプラズマ・ジェネタリウム感染症
  • 性器ヘルペス
  • トリコモナス症

などです。

性感染症によって尿道や性器周辺に炎症が起こると、排尿時に痛みや違和感を感じることがあります。

一方、性感染症は感染していても症状がほとんど出ない場合があります。

「痛みが軽いから性病ではない」「相手に症状がないから感染していない」とは判断できないため、感染機会に心当たりがある場合は検査を検討することが大切です。

排尿痛を起こす可能性がある主な性感染症

性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという細菌によって起こる性感染症です。

男性では、

  • 軽い排尿痛
  • 尿道の違和感やかゆみ
  • 尿道からの少量の分泌物
  • 精巣周辺の腫れや痛み

などがみられることがあります。

淋菌感染症に比べると症状が軽いケースも多く、感染に気づかないこともあります。

女性では無症状のことも多く、症状がある場合には、

  • おりものの増加や性状の変化
  • 不正出血
  • 性交時痛
  • 下腹部痛
  • 排尿時の違和感

などがみられる場合があります。

感染が子宮や卵管周辺へ広がると、骨盤内炎症性疾患(PID)につながる可能性があります。

強い下腹部痛や発熱、不正出血などを伴う場合には、早めに婦人科を受診することが大切です。

淋菌感染症(淋病)

淋菌感染症は、淋菌によって起こる性感染症です。

男性では比較的症状がはっきり現れることがあり、

  • 強い排尿痛
  • 尿道から黄色や白色の膿が出る
  • 尿道の出口が赤くなる
  • 尿道の違和感
  • 精巣周辺の腫れや痛み

などがみられる場合があります。

一方、女性では症状が目立たないケースもあり、

  • おりものの増加
  • 下腹部痛
  • 不正出血
  • 性交時痛
  • 排尿時の違和感

などがみられることがあります。

クラミジアと同様、女性では感染が上行して骨盤内炎症性疾患につながることがあります。

なお、クラミジアでは比較的軽い症状、淋菌では強い排尿痛や膿性分泌物が現れやすい傾向がありますが、症状だけで両者を見分けることはできません。

マイコプラズマ・ジェネタリウム感染症

マイコプラズマ・ジェネタリウムは、尿道炎や子宮頸管炎などを起こす細菌です。

男性では、

  • 排尿時の痛み
  • 尿道の違和感
  • 尿道からの分泌物

などがみられる場合があります。

女性では、

  • おりものの変化
  • 不正出血
  • 性交時痛
  • 下腹部痛

などを伴うことがあります。

特に男性では、淋菌以外によって起こる非淋菌性尿道炎の原因のひとつとして知られています。

症状だけではクラミジアなどとの区別が難しいため、必要に応じて検査を行います。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる感染症です。

性器やその周辺に、

  • 水ぶくれ
  • 潰瘍
  • ただれ
  • 強い痛み

などが現れます。

病変部分に尿が触れることで、排尿時に強くしみることがあります。

また、初めて感染した際には症状が強く出ることがあり、

  • 発熱
  • 足の付け根のリンパ節の腫れ
  • 強い性器痛
  • 排尿時痛
  • 尿が出しにくい

などを伴う場合があります。

排尿できないほど痛みが強い場合には、速やかな受診が必要です。

トリコモナス症

トリコモナス症は、腟トリコモナスという原虫によって起こる性感染症です。

女性では、

  • おりものの増加
  • おりものの性状やにおいの変化
  • 外陰部のかゆみや刺激感
  • 排尿時の痛み・違和感

などがみられる場合があります。

男性では無症状のことも多いですが、尿道炎を起こして、

  • 排尿時の違和感
  • 軽い排尿痛
  • 尿道からの分泌物

などが現れる場合があります。

【男性】おしっこすると痛いときに考えられる原因

男性の排尿痛では、性感染症による尿道炎だけでなく、前立腺炎や尿路感染症なども考える必要があります。

尿道炎

男性の排尿痛で代表的な原因のひとつが尿道炎です。

クラミジア、淋菌、マイコプラズマ・ジェネタリウムなどによって起こることがあります。

症状としては、

  • 排尿時の痛み
  • 尿道のかゆみや違和感
  • 尿道から膿や分泌物が出る
  • 尿道の出口が赤くなる

などがあります。

尿の出始めに痛みを感じる場合には尿道炎が考えられますが、痛むタイミングだけで原因を特定することはできません。

前立腺炎

前立腺に炎症が起こると、排尿痛が現れることがあります。

そのほか、

  • 頻尿
  • 尿が出にくい
  • 残尿感
  • 下腹部の不快感
  • 会陰部の痛み
  • 発熱
  • 悪寒や倦怠感

などを伴う場合があります。

特に、急な高熱や悪寒を伴う場合には急性細菌性前立腺炎などが考えられるため、早めに泌尿器科を受診しましょう。

精巣上体炎

クラミジアや淋菌などの感染が尿道から広がり、精巣上体に炎症を起こすことがあります。

  • 陰嚢の腫れ
  • 精巣周辺の痛み
  • 発熱

などがみられる場合があります。

特に突然の強い精巣痛は、精巣捻転など緊急性の高い病気でも起こるため、我慢せず速やかに医療機関を受診してください。

膀胱炎・尿路感染症

男性でも膀胱炎や尿路感染症を起こすことがあります。

  • 排尿痛
  • 頻尿
  • 強い尿意
  • 尿の濁り
  • 血尿

などが主な症状です。

男性の尿路感染症では前立腺などほかの病気が関係している場合もあるため、症状がある場合は泌尿器科で原因を確認することが大切です。

【女性】おしっこすると痛いときに考えられる原因

女性では、性感染症だけでなく急性膀胱炎が排尿痛の代表的な原因です。

急性膀胱炎

急性膀胱炎では、

  • 排尿時の痛み
  • 頻繁にトイレへ行きたくなる
  • 残尿感
  • 血尿
  • 尿の濁り
  • 下腹部の不快感

などがみられます。

特に排尿の終わりごろに痛みを感じることがあります。

膀胱炎は一般的には性感染症とは異なる病気です。

また、性行為をきっかけとして一般的な細菌性膀胱炎を発症することもあるため、「性行為のあとに排尿痛が出た=性病」とは限りません。

ただし、性感染症と膀胱炎が症状だけでは区別しにくい場合もあります。

クラミジアや淋菌などの感染

女性ではクラミジアや淋菌に感染していても症状がほとんど出ないことがあります。

症状がある場合には、

  • おりものの変化
  • 不正出血
  • 性交時痛
  • 下腹部痛
  • 排尿時痛

などがみられる可能性があります。

性行為による感染機会があり、これらの症状を伴う場合には、婦人科や性感染症を診療する医療機関で相談するとよいでしょう。

外陰部・腟周辺の炎症や傷

排尿時に「尿道の中が痛い」というより、尿が外陰部に触れてしみる場合には、皮膚や粘膜の炎症が原因となっていることがあります。

例えば、

  • 性器ヘルペス
  • 腟炎
  • 外陰炎
  • 摩擦などによる傷
  • 皮膚炎

などです。

水ぶくれや潰瘍、強いかゆみ、ただれなどを伴う場合には、婦人科や皮膚科などを受診しましょう。

性病以外では尿路結石でも排尿痛が起こる

尿路結石でも排尿時の痛み違和感が起こることがあります。

特に、

  • 腰や脇腹の強い痛み
  • 血尿
  • 吐き気
  • 尿が出にくい

などを伴う場合は、尿路結石の可能性も考えられます。

痛みが突然強く出る場合もあるため、症状が強いときは泌尿器科を受診してください。

性病と膀胱炎はどう見分ける?

排尿痛があるときに、「性病なのか膀胱炎なのか知りたい」と思う方も多いでしょう。

症状には一定の傾向があります。

症状・状況性感染症による尿道炎など膀胱炎
排尿痛みられるみられる
頻尿みられることがあるよくみられる
尿道からの膿・分泌物特に男性でみられることがある通常は目立たない
おりものの変化女性でみられることがある通常は目立たない
不正出血・性交時痛みられることがある通常は目立たない
血尿起こる場合があるみられることがある
水ぶくれ・潰瘍ヘルペスなどでみられる通常はみられない
性的接触による感染原因となる一般的な膀胱炎では原因ではない

ただし、この表だけで性病か膀胱炎かを判断することはできません。

性感染症と膀胱炎が同時に起きる可能性もあるため、必要に応じて尿検査や性感染症検査を受けましょう。

性病を疑ったほうがよいのはどんなとき?

次のような場合には、性感染症の可能性も考えて検査を検討しましょう。

  • コンドームを使用しない性行為があった
  • 新しいセックスパートナーとの性的接触があった
  • パートナーが性感染症と診断された
  • 尿道から膿や分泌物が出る
  • おりものが普段と違う
  • 不正出血がある
  • 性交時に痛みがある
  • 性器に水ぶくれや潰瘍がある
  • 性器や尿道にかゆみ・違和感がある
  • 排尿痛が続いている

また、オーラルセックスやアナルセックスでもクラミジアや淋菌などが感染する可能性があります。

性感染症を疑う場合は、性器だけでなく、実際に性的接触があった部位について医師に伝えることが重要です。

おしっこすると痛いときはどんな検査をする?

排尿痛の原因を調べるための検査は、症状や感染の可能性によって異なります。

尿検査

膀胱炎や尿路感染症などが疑われる場合には、尿中の白血球や赤血球、細菌などを調べます。

必要に応じて尿培養検査を行い、原因となる細菌を確認することもあります。

クラミジア・淋菌などの検査

クラミジアや淋菌では、尿や腟、子宮頸部などから採取した検体を用いて核酸増幅検査などを行います。

感染機会に応じて、

  • 性器
  • 咽頭
  • 肛門・直腸

などを検査する場合があります。

オーラルセックスやアナルセックスがあった場合には、そのことを医師に伝えることで必要な検査部位を判断しやすくなります。

なお、感染してすぐの時期は検査で感染を確認できない可能性もあります。感染機会からどのくらい経過しているかも含めて、医療機関で相談するとよいでしょう。

性器ヘルペスの検査

水ぶくれや潰瘍などがある場合には、診察で病変を確認し、必要に応じて病変部から検体を採取して検査します。

症状が出ているうちに受診したほうが診断につながりやすい場合があります。

何科を受診すればいい?

排尿痛がある場合の主な受診先は次のとおりです。

男性

  • 泌尿器科
  • 性感染症内科・性病科

女性

  • 婦人科・産婦人科
  • 泌尿器科
  • 性感染症内科・性病科

性感染症の感染機会に心当たりがある場合には、クラミジアや淋菌などの検査に対応している医療機関を選ぶとよいでしょう。

排尿痛がある場合の受診の目安

痛みが軽くても、

  • 数日たっても改善しない
  • 症状を繰り返している
  • 性感染症への感染が心配
  • 尿道から膿や分泌物が出る
  • おりものや性器に変化がある

といった場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

また、次のような症状を伴う場合は、より早い受診が必要です。

  • 高熱や悪寒がある
  • 腰や背中、脇腹が強く痛む
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 尿がほとんど出ない、まったく出ない
  • 強い血尿がある
  • 精巣や陰嚢が急に強く痛む、腫れている
  • 強い下腹部痛がある
  • 性器に強い痛みや広範囲の水ぶくれ・潰瘍がある
  • 妊娠中に排尿痛がある

特に発熱や腰・脇腹の痛み、吐き気などを伴う場合には、腎盂腎炎など感染が腎臓まで広がっている可能性があります。

また、男性の突然の強い精巣痛は、精巣捻転など緊急治療が必要な病気でも起こるため、速やかに受診してください。

排尿痛があるときに自己判断で抗菌薬を飲んでもいい?

以前処方された抗菌薬や、ほかの人に処方された薬を自己判断で飲むことは避けましょう。

排尿痛は、

  • クラミジア
  • 淋菌
  • マイコプラズマ
  • 膀胱炎
  • 前立腺炎

など、さまざまな原因によって起こります。

原因によって必要な薬や治療方法が異なるため、合っていない抗菌薬を使用すると十分に治療できない可能性があります。

また、抗菌薬への耐性を持つ細菌も問題となっています。

まず適切な検査を受け、原因に合わせた治療を受けることが大切です。

性感染症の可能性がある場合には、診断や治療が完了するまで性的接触を控え、感染が確認された場合にはパートナーの検査・治療についても医師に相談しましょう。

まとめ|おしっこすると痛くても性病とは限らない

おしっこをすると痛い場合、クラミジアや淋菌感染症などの性感染症が原因になっている可能性があります。

一方で、女性に多い膀胱炎をはじめ、前立腺炎、尿路感染症、尿路結石、外陰部の炎症など、性病以外の病気でも排尿痛は起こります。

そのため、「排尿痛がある=性病」と自己判断することはできません。

特に、

  • 性的接触による感染機会がある
  • 尿道から膿や分泌物が出る
  • おりものが普段と違う
  • 不正出血や性交時痛がある
  • 性器に水ぶくれや潰瘍がある

といった場合には、性感染症も含めて検査を検討しましょう。

また、高熱や腰・背中の痛み、強い下腹部痛、突然の精巣痛、尿が出ないといった症状がある場合には、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。

症状だけで原因を決めつけず、排尿痛が続く場合や感染が心配な場合には、泌尿器科、婦人科、性感染症を診療する医療機関などで原因を確認することが大切です。

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